風邪とアリス ー浸りきって回復するー
ぬりえセラピーなんてかじっている身ながら、自分がぬりえをするとき、「この色で癒されよう」というふうに塗ることは全くありません。
完全に趣味なので、単純にたのしんでます(笑)
ただ、自然に選んだ画材や色、モチーフには、今の私を表すものがどこかにあるのかもしれないとは思っています。
それがキレイなものであれ、キタナイものであれ、選んだものがピッタリときていれば、浸りきることで塗る前とは何かが変わっている感じもします。
今回選んだぬりえは、モチーフや世界観、落ちていく感じがとてもひきつけられました。
コレです↓↓
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○アリスを塗る気分
不思議の国のアリスって、私の中で
「どんな色を使っても受け止めてくれる」
感じがあります。
お話のハチャメチャな感じが、どんなメチャクチャな色でも合うような。
でも、それを強要する感じも受けなくて。
落ち着いた色合いでもいい。
何でもアリ。
「夢」ですしね。
個人的には、このアリスぬりえは
「サイケな気分がきたら塗ろう」
なんて思って買ったものです。
(サイケな気分とは!?💦)
で、実際に塗ろうと手に取ったのは、
サイケな気分ではなく、風邪が長引いた時でした。
鼻・のどがやられて、微熱で頭がボーッとするような。
○不思議の国のアリス症候群
ぬりえから話はそれますが、アリスのお話にちなんで、こんな症状があるらしいです。
《不思議の国のアリス症候群》
知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的なイメージの変容を引き起こす症候群である。
Wikipediaより引用
小さいものが大きく見えたり。
遠くのものが近く感じたり。
お母さんが緑に見えたり!?なんかもあるらしく。
ふと思い返すと、
私もこどもの頃、風邪をひくと決まって見る夢がありました。
分厚いふとんをつかむと薄く、
薄い板をつかむと分厚く感じる
という。
まわりの人に聞いてみても、意外とこの症状をこどもの時に体験していて。
しかも、人によって色んなパターンがあって。
みんなそれぞれ不思議でトンデておもしろい。
アリスの作者、ルイス・キャロルも
偏頭痛に悩んでいたことが知られており、彼自身がこの症状をはじめとする作品内のエピソードを体験していたかもしれないとする推測がある。
Wikipediaより
だとか。
大人になって、上記のような夢はさっぱり見なくなっていたのですが、今回アリスのぬりえに手を伸ばしたのは、こどもの頃のそんな感覚が大人の私にも残っていたのかもしれません。
○世界に浸りきる
せっかくのなつかしの感覚。
きっと風邪の回復とともに消えちゃうかもしれないと思い、微熱の中塗りました。
コレです↓↓
(途中。あと背景のみ。どうするか~)
初めは頭を使わず自然に塗れていたのですが(しかも蛍光ピンクやら紫)、風邪の回復とともに、考えながらではないと塗れなくなってきました。
鼻ズビズビ。
のどキンキン。
頭ボーッ。
ウンウンと辛いだけの感覚。
でも、塗ったぬりえを見ていたら、
「ま、こんな世界が私にもつくれるならそんな感覚もたまにはわるくないか~」
なーんて思えました(笑)
普段の自分じゃ合わせない色、たくさん挑戦できたような気がして。
それに、こどもの自分にも会いにいけたようで、おもしろかった。
風邪がつれてきてくれたんですね。
きっと元気になると、こんな世界にいたことはすっかり忘れて、こどもに「コラーッ!」とか言ってバタバタな日々がくるんでしょうけど(笑)